Troubleshooting guide
ブラウザがゲームパッドを認識しないとき
USB・Bluetooth接続、ブラウザのGamepad API、対応状況を順番に確認します。
TryTest編集部 ・ 公開 2026.09.11 ・ 更新 2026.10.13
よくある症状
接続済みなのにゲームパッドが見つからないと表示される
この記事の結論
- テスト画面にゲームパッドが出ない原因は、OSへの接続、ボタン入力の受け取り、ブラウザの報告の3つに分けて調べます。止まっている場所が分かれば、触る設定は1つに絞れます。
- ページはボタンが押されるまで、ゲームパッドの一覧を空で受け取ります。接続直後に何も出ないときは、まず1回ボタンを押してから判断します。
- 同じ機器を2〜3回測り、接続方式やポートを1つずつ変えて比べます。結果が変わらない場合は、機器本体とOS側の設定を次に確認します。
ボタンを押すまで認識されない理由
Gamepad APIでは、利用者の操作(ボタンを押すなど)が観測されるまで、getGamepads()は空の一覧を返します(W3C・MDN)。
テスト画面に「ゲームパッドを接続してください」と出ている間は、ページがまだ機器を受け取っていません。OSの機器一覧に名前があっても、ページ側の表示は変わらないことがあります。
ページを読み込む前から接続していた機器は、ボタンを押したときに gamepadconnected イベントが発生します。このイベントで機器がページに届くため、接続済みでも最初の表示は空になることがあります。
Firefoxは、ページが表示されている状態で操作を受けたときに、ゲームパッドを使えるようになります。別のタブで作業していた場合は、テストのタブを前面に出してからボタンを押します。
ブラウザは、報告するボタン数と軸数を調整できます。テスト画面のB番号やAxis番号が、説明書の番号と一致しないことがあるため、番号の違いだけで不良とは判断しません。
軸の値は-1.0から1.0の範囲で届き、mappingには「standard」か空文字が入ります。空文字は、標準のマッピングを使っていない機器であることを示します。
Gamepad APIは2017年3月以降、広く使える機能です(MDN)。
症状の見分け方
症状は、OSの画面に機器名が出るかどうかで、最初に二つに分かれます。OSにも出ない場合は、ブラウザより前の接続を先に直します。
OSには出ているのにテスト画面が空の場合は、ボタンを押したか、テストのタブが表示されているかを確認します。それでも空なら、ブラウザの表示状態を疑います。
テスト画面に機器名が出ても、反応したボタン数が増えない場合は、押した入力がブラウザへ届いていない可能性があります。ボタンを一つずつ押し、表示が追従するかを見ます。
| 症状 | 最初に疑う場所 | 次に見る場所 |
|---|---|---|
| OSにも機器名が出ない | USBまたはBluetoothの接続、充電状態 | 最初の5分の手順で接続をつなぎ直す |
| OSには出るが、テスト画面が空のまま | ボタンを押していない、タブが表示されていない | テスト画面でボタンを1回押す |
| 機器名は出るが、反応したボタンが増えない | 押した入力がブラウザに届いていない | ボタンを一つずつ押し、表示が動くかを見る |
| Bluetoothの機器だけ見えない | ペアリング状態、機器側の接続モード | macOS・Windowsの接続画面で一覧を確認する |
| 一部のボタンや軸だけ反応しない | 機器本体の不具合、ボタンや軸の故障 | リセットしてから同じ操作で測り直す |
最初の5分でできる確認
この5分では、調べる機器を1台に絞り、テスト画面で押す操作を決めます。機器を複数つないだまま測ると、どの機器の反応かが分からなくなります。
- ほかのUSB機器とゲームパッドを外し、調べる1台だけを接続します。
- 電源を切れる機器は一度切り、接続し直してから、テスト画面を再読み込みします。
- テスト画面を開いたまま、コントローラーのボタンを1回押します。
- 「接続中のデバイス」に出た名前と、「接続済み」の表示を控えます。
- USBで接続している場合は、データ通信に対応したケーブルに替えて、つなぎ直します。
- USBハブと延長ケーブルを取り外し、本体の差し口へ直接差します。
Windowsでの確認
Windowsでは、OSのBluetoothとデバイスの設定に機器名が出るかを確認します。ここに出ていれば、OS側の接続は済んでいるとみなし、次にテスト画面での表示を見ます。
テスト画面の「接続中のデバイス」の名前と、OSの設定に出た機器名が一致するかを比べます。名前が違う場合は、別の機器を見ている可能性があるため、つないでいる機器を1台ずつ確認します。
機器名が出ない場合は、Bluetoothの接続を解除してから、ペアリングの手順をやり直します。USB接続の場合は、ケーブルとポートを変え、同じ画面に出るかを比べます。
設定画面の項目名は、Windowsのバージョンによって表示が変わることがあります。項目が見つからないときは、OSの設定画面でBluetoothに関する項目を探してください。
macOSでの確認
Macでは、「システム設定 → ゲームコントローラ」を開き、コントローラーの名前が表示されるかを確認します。ここに名前がなければ、ケーブルを替えるか、Bluetoothの接続を一度解除してから、もう一度開きます。
Bluetoothで接続する場合は、Bluetoothの設定画面を開き、近くの機器の一覧からコントローラーを選びます。機器ごとのペアリング手順は、次の表にまとめています。
ゲームコントローラの画面では、ボタンの割り当てを変えられます。番号を比べるテストでは、割り当てを初期状態のまま測ります。
ゲームコントローラの画面に名前が出ていても、テスト画面で反応しない場合は、ブラウザ側の確認(後述)に進みます。
接続方式ごとの最初の確認
接続方式によって、最初に確かめる場所が違います。下の表は、この記事の確認範囲にある公式の案内だけを並べています。表の上から順に、今の接続方式に当たる行を読みます。USBとBluetoothの両方で測る場合は、接続方式ごとに別の結果として記録します。
| 接続方式 | 最初に確認すること | 注意点 |
|---|---|---|
| USBで有線接続 | データ通信に対応したケーブルで、本体の差し口に直接つなぐ | ハブを挟むと比較の条件が変わるため、記録に残す |
| PlayStationのコントローラーをMacとUSBでつなぐ | データ通信に対応したUSBケーブルで本体とつなぐと、自動でペアリングされる | つないだあとも、テスト画面で反応数を確かめる |
| PlayStationのコントローラーをBluetoothで使う | PSボタンを長押しして電源を切り、USBケーブルを抜く。ペアリングモードにして、設定の一覧から選ぶ | USBを抜いてから、ペアリングモードに入れる |
| Macで、Xboxワイヤレスコントローラーをペアリングする | Xboxボタンで電源を入れ、接続ボタンを数秒長押しして、ペアリングモードにする | ペアリングモードにしてから、Bluetoothの設定で選ぶ |
公式の手順(DualSense・Xbox)
DualSenseが、ブラウザにもOSにも認識されない場合は、公式の案内にあるリセットを行います。リセットボタンは、コントローラーの背面にある、Sonyのロゴの横の小さな穴の中にあります。
Xboxの機種ごとの手順は、Xbox公式サポートのページで確認してください。
- PS5をオフにし、USBケーブルを取り外します。
- 細い物で、穴の中のボタンを5秒以上押し続けます。
- 公式のUSBケーブルでPS5へつなぎ、PSボタンを押します。
- システムソフトウェアの更新を済ませてから、テスト画面で機器名が出るかを見ます。
- リセット後もボタンや軸が反応しない場合は、PlayStation Repairsの案内が次の窓口になります。
反応数の数え方
テスト画面の反応数は、ボタンや軸が反応したことがあるかで数えます。同じボタンを何度押しても、1個として数えます。Gamepad APIの仕様は、W3Cが公開している英語の文書で定められています(W3C)。
ボタンは、押されている状態か、押し込みの値が0.25を超えたときに反応として記録されます。浅く押した入力は数えられないことがあります。軸は、中心からの値が0.25を超えたときに記録されます。
テスト画面では、今押しているボタンが濃い色、過去に反応したボタンが薄い色で表示されます。どのボタンが数えられたかは、この色で確かめられます。
表示される値は、ボタンが小数点以下2桁、軸が小数点以下3桁です。比べるときは、同じ桁数で書き写します。
反応数は、「リセット」を押したときと、機器の識別情報が変わったときにだけ0に戻ります。
TryTestで再現性を確かめる
ゲームパッドテストには、「接続中のデバイス」の名前、「接続済み」か「未接続」の表示、ボタンごとの値、軸ごとの値が出ます。反応数として数えるのは、反応したボタンの個数と、反応した軸の本数です。
基本入力の判定は、4個以上のボタンと2本以上の軸が反応したときに確認できます。それより少ない間は、「ボタンとスティックを試してください」と表示されます。
機器名などの識別情報が変わると、テスト画面は反応数を0から数え直します。接続方式やポートを変えたあとは、それまでの数字と比べず、測り直した数字で比べます。
表の「USBとBluetoothを切り替えた」行は、接続方式の違いを比べるための行です。片方の結果だけでは、接続方式の影響を判断できません。両方を同じ手順で測ってから比べます。
「リセット」を押すと、反応数だけが0に戻ります。接続中の機器の表示は変わりません。
テスト画面が受け取るのは、ブラウザ経由で届いた値です。ゲームごとのボタン割り当てや、ゲーム内の入力設定は、この画面には含まれません。
| 変更する条件 | 見る表示 | 読み方 |
|---|---|---|
| 変更なし(最初の測定) | 接続中のデバイスの名前と、反応数 | この条件での基準にする |
| USBポートを変えた | 機器名が同じか、反応数が増えるか | 反応数が4個・2本に届くかで比べる |
| USBとBluetoothを切り替えた | 未接続の表示が出るか、反応数が0から始まるか | 0から始まれば、別の接続として数え直されている |
| ブラウザを変えた | 接続済みの表示と反応数 | ブラウザごとに差が出れば、ブラウザ側の影響を疑う |
| 別のPCで同じ機器を使った | 機器名と反応数 | 同じ結果ならPC側の設定、違えば機器側を疑う |
- テスト画面を開き、ボタンを1回押して機器名が出るかを確認します。
- 4個以上のボタンと2本以上の軸を動かし、反応数を控えます。
- 「リセット」で0に戻し、同じ操作で2〜3回測ります。
- 接続方式か接続先を1つだけ変え、接続し直してから測ります。
- 変更前と変更後の表示を並べ、「接続済み」の有無と反応数を比べます。
結果別の次の行動
表の左列は、テスト画面に出る文言をそのまま書いています。画面の文言と照らし合わせ、次に進む行を選んでください。
OSには機器が出ているのに、テストで「未接続」が続く場合は、ボタンを押したか、テストのタブが前面にあったかを確かめます。
「ボタンとスティックを試してください」が続くときは、ボタンと軸のどちらが足りないかを先に見ます。ボタンだけ4個以上あり、軸が1本しか反応していない場合は、スティックを動かす操作を増やします。
「今回の基本入力を確認しました」は、基本的な入力が届いたことを示す表示です。未操作のボタンや軸は、まだ確認されていません。
ゲームの中で操作しにくい場合は、この表の判定とは別に、ゲームの設定を確認します。
| 画面の表示 | 意味 | 次の行動 |
|---|---|---|
| ゲームパッドを接続してください | ブラウザにまだ機器が渡っていない | USBまたはBluetoothを確認し、テスト画面でボタンを1回押す |
| ボタンとスティックを試してください | 反応したボタンが4個未満、または反応した軸が2本未満 | 足りない側を追加で操作し、リセットしてから測り直す |
| 今回の基本入力を確認しました | 4個以上のボタンと2本以上の軸が反応した | 同じ条件で2〜3回測り、判定が続くかを見る |
| 入力データを確認できません | 数値が範囲外、または記録が不完全 | 接続を確認してリセットし、最初から測る |
| 押したボタンと番号が合わない | マッピングが標準でない可能性 | 番号の並びだけで不良と判断せず、押したボタンの表示が動くかを見る |
ブラウザ側の比べ方
TryTestは、標準のGamepad APIを使うページです。Gamepad APIはHTTPSの安全な接続で動作するため、開いているアドレスがHTTPSかどうかも確かめます(MDN)。
- 同じ機器を、別のブラウザで開いて表示を比べます。ブラウザごとに結果が違う場合は、そのブラウザの設定や拡張機能を疑います。
- 拡張機能を無効にした状態や、プライベートウィンドウで開いて、通常のウィンドウと比べます。使ったブラウザの名前とバージョンは、毎回記録します。
- 比べる間は、機器を接続し直さず、同じUSBポートのままにします。ブラウザだけを変えた結果だと判断しやすくなります。
よくある間違い
- 接続しただけで判断する。ページはボタンが押されるまで機器の一覧を空で受け取るため、接続直後の空の表示では判断できません。
- 番号の違いを不良と判断する。ブラウザが報告する番号は、ボタン数や配置の調整で変わることがあるため、押したボタンの表示が動くかで見ます。
- 複数の機器を同時につないだまま測る。どの機器の反応かが分からなくなるため、調べる1台だけを接続します。
- 充電専用のケーブルでつないで、ブラウザの問題と取り違える。データ通信に対応したケーブルを使い、接続を比べます。
- ブラウザを変えて表示が出た場合に、原因が解決したと判断する。接続の条件が変わっていないかも、同時に確かめます。
修理・問い合わせの前に記録すること
メーカーや販売店に相談するときは、テスト画面の表示とOSの表示を並べて伝えると、条件が伝わりやすくなります。画面の表示は、「接続済み」や「未接続」を言い換えず、文字どおりに書き写します。相談先が同じ状態を再現しやすくなります。
- 機器名(テスト画面の「接続中のデバイス」に出た名前)と、接続方式(USB、Bluetooth、充電専用ケーブルかどうか)。
- OSの設定画面で機器名が出たかどうか。出た場合は、その表示名。
- テスト画面の表示(接続済み、未接続、ボタンとスティックを試してください など)と、反応したボタン数・軸の本数。
- ブラウザの名前とバージョン、OSの名前とバージョン。
- 別のPCや別のUSBポートでも同じ結果になったかどうか。
- 購入時点の記録(日付)と、保証期間が残っているかどうか。
参考資料
- MDN:ゲームパッド API の使用(確認日:2026年10月13日)
- W3C:Gamepad(仕様)(英語)(確認日:2026年10月13日)
- Apple:ワイヤレスゲームコントローラをApple製のデバイスに接続する(確認日:2026年10月13日)
- Apple:XboxのワイヤレスゲームコントローラをApple製デバイスに接続する(確認日:2026年10月13日)
- Apple:PlayStationのワイヤレスゲームコントローラをApple製デバイスに接続する(確認日:2026年10月13日)
- PlayStation:DualSense ワイヤレスコントローラーに問題が発生した場合の解決方法(確認日:2026年10月13日)
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