Troubleshooting guide
コントローラーが勝手に動くときの確認方法
PS5、Xbox、Switchなどで視点やキャラクターが勝手に動くスティックドリフトを確認します。
TryTest編集部 ・ 公開 2026.09.11 ・ 更新 2026.10.13
よくある症状
スティックから手を離してもキャラクターや視点が動く
この記事の結論
- ゲームの中でだけ動くのか、ブラウザで測っても手を離した状態の値が残るのかを、最初に分けます。ブラウザでも残るなら、ゲーム側の設定より先にコントローラーの中心入力を確かめます。
- 手を離した状態の測定を同じ条件で3回くり返し、左右それぞれの95パーセンタイルを比べます。1回の値だけで判断すると、接触や一時的な揺れを取り違えやすくなります。
- 公式の補正やリセットを行ったあとは、同じ手順で測り直します。値が下がらないときは、修理の相談へ進みます。
症状の見分け方
スティックから手を離したのに動く症状は、出る場面によって見る場所が変わります。ゲームの中だけで動くなら、ゲーム側のデッドゾーンや感度、操作の割り当てが関係します。
ブラウザで測っても中心入力に値が残るなら、コントローラーが送る軸の値そのものがずれている可能性があります。この測定はブラウザに届いた軸入力を見るもので、機器の内部の値は読めません。
左右どちらか片側だけが大きい場合は、そのスティックに原因がある可能性があります。左右の値を別々に読み、どちらが大きいかを先に確認します。
USBとBluetoothで出方が違うときは、接続方式の影響を疑います。両方で同じ値が残るなら、接続方式より機器側のずれを優先して考えます。
症状が複数当てはまる場合は、表の上から順に当てはめるより、ブラウザでの測定値で分けてから次の行を選ぶ方が迷いません。どの行にも当てはまらない場合は、「最初の5分でできる確認」から順に行い、各段階の値を記録します。
| 症状 | ブラウザでの見え方 | 次に見る場所 |
|---|---|---|
| ゲームの中だけ視点や移動が動く | ブラウザの中心入力は小さい | ゲームのデッドゾーン、感度、操作の割り当て |
| ブラウザで測っても中心入力が残る | 手を離した状態の左右の値が0から離れる | 左右の95パーセンタイルと瞬間最大 |
| 片側のスティックだけ動く | 左右のどちらか一方だけが大きい | その側の値を繰り返し測り、再現するかを見る |
| 無線接続のときだけ動く | USB接続で測ると値が小さくなる | USBとBluetoothで同じ条件の値を比べる |
| 同じ方向へ流れ続ける | 手を離した位置が中心からずれたままになる | 公式の補正・リセットの手順 |
ゲーム内だけ動くときと、ブラウザでも動くときの分け方
ブラウザの測定が5%未満で、ゲームの中だけ動く場合と、ブラウザの測定で5%以上が出る場合では、次に見る場所が違います。前者はゲーム側の設定、後者はコントローラーの中心入力を先に確かめます。
- ブラウザの95パーセンタイルが5%未満で、ゲームの中だけ動く場合は、ゲームのデッドゾーンや感度を確認します。調整の手順は「ゲームパッドのデッドゾーン設定方法」で扱っています。
- macOSでは「システム設定 → ゲームコントローラ」でコントローラー名を開くと、ボタン割り当ての状態を確認できます。割り当てを変えたときは、変更前の状態を控えておきます。
- ブラウザの95パーセンタイルが5%以上の場合は、ゲーム側の調整より前に、USBとBluetoothの比較と、公式の補正・リセットを行います。
- 瞬間最大だけが大きく、95パーセンタイルが低いままの場合は、接触や揺れを疑い、同じ条件で測り直します。
無線接続で動く場合の接続し直し
無線接続だけで症状が出るときは、接続を一度切り、同じ条件で有線と無線を測り直します。Macで接続し直す場合の手順は、機種ごとに違います。
【PlayStation(Mac)】データ転送と充電に対応したUSBケーブルで直接つなぐと、自動でペアリングされます。Bluetoothで接続し直す場合は、PSボタンを長押しして電源を切り、USBケーブルを抜いてから、Bluetoothのペアリングモードにします。そのあと、設定の一覧から選びます。
【Xbox(Mac)】Xboxボタンで電源を入れ、接続ボタンを数秒長押ししてペアリングモードにします。Bluetoothの設定画面で、近くのデバイス一覧からコントローラーを選びます。
最初の5分でできる確認
機器や設定を変える前に、次の順で確かめます。途中で値が変わったら、どの操作の後だったかをメモに残してください。各段階の値は、同じ表示を見て控えると、後で比べやすくなります。
標準配置(standard)として認識されていないコントローラーでは、軸の並びが機種によって違います。その場合、大きな値が出ても、それだけでドリフトとは判断しません。
- 平らで振動のない場所にコントローラーを置き、スティックを円を描くように数回動かしてから、手を離します。
- ゲームパッドテストで、コントローラーが接続されていることと、スティックを動かしたときに値が変わる軸を確認します。
- USB接続で手を離した状態を測り、次に同じ条件でBluetooth接続の値を測ります。
- バッテリー残量を確認し、少ない場合は充電してから測り直します。
- ほかのゲームやクラウドゲームのタブを閉じ、コントローラーを使うアプリを終了してから測ります。
PS5・Xbox・Switchの公式補正・リセット
公式の補正やリセットは、機種ごとに手順が違います。ここでは、各社の公式ページで確認できた範囲だけを記します。手順を行う前に、測定値をメモしておくと効果を比べられます。
【DualSense(PS5)】公式ページが案内しているのは、リセットと修理の相談です。リセットは、PS5の電源を切り、USBケーブルを抜いてから、コントローラー裏面のSonyロゴ横にある小さな穴の中のリセットボタンを、細い物で5秒以上押します。
そのあと、公式のUSBケーブルでPS5に接続し、PSボタンを押します。リセット後はPS5のシステムソフトウェアを最新にしてから、同じ条件で測り直します。ボタンやアナログスティックの不具合は、PlayStation Repairsの案内に進みます。
リセット後の測定は、リセット前と同じ接続方式で行います。接続方式も変えると、リセットの効果と接続の影響を読み分けられなくなります。
Xboxワイヤレスコントローラーは、Xbox公式サポートで機種ごとの手順を確認します。
Switchのスティック補正
Switch 2・Switchでは、「HOMEメニュー → 設定 → コントローラーとセンサー → スティックの補正」から補正します。Switch 2では「コントローラーと周辺機器」の中にあります。
Joy-Conを横持ちにしている間は補正できないため、本体に付けるか縦持ちにしてから始めます。補正の対象にするスティックを、一方向へ倒し続けた状態で手順を進めます。
補正が終わったら、補正前と同じ条件で3回測り、下の「測定記録の書き方」の表に書き込みます。
- 画面の指示に従い、三角マークの方向へスティックを倒し、画面が青くなったら離します。順番は右、下、左、上です。
- 外側へ大きく倒しながら、2〜3周回します。
- 誤って補正した場合は、Yボタン(初期設定にもどす)で初期状態に戻してから、もう一度行います。
Switchで勝手に動くときの順序
任天堂の案内では、次の順で対処します。
- 本体のシステムを最新版に更新します。
- Joy-Conが本体に付いている場合は先に外し、シンクロボタンを短く数回押します。
- スティックとジャイロの補正を行います(上の補正の手順)。
- コントローラーの登録を解除してから、登録し直します。
- 電子レンジや無線電話など、電波の干渉源から離します。金属製のラックから取り出し、非純正のカバーは外します。Proコントローラーは有線でも試します。
- それでも改善しない場合は、任天堂サービスセンターへ相談します。
TryTestで再現性を確かめる
スティックドリフトテストは、「測定を開始」を押したあと3秒間、本体にも左右のスティックにも触れずに測ります。左右を同時に測定し、画面には左と右それぞれの95パーセンタイルのほか、平均、瞬間最大、測定サンプル数が出ます。平均は左右の平均値、瞬間最大は左右のうち大きい方の値です。
95パーセンタイルは、測定中のサンプルを小さい順に並べたとき、95%の位置にある値です。一瞬の揺れより、続けて残るずれを表します。画面の数値は小数点以下1桁で表示されるため、記録も同じ桁数で書きます。
測定中に別のタブへ移ると、測定は中断されます。中断された結果は比べる材料にせず、ページを表示したまま最初から測り直します。
測定サンプルが60件未満のときは、判定を出しません。サンプルが足りなかった回は、3回の比較に入れないでください。
| 変える条件(1つずつ) | 見るポイント |
|---|---|
| 変更なし(基準の3回) | 左右の95パーセンタイルがそろっているか |
| USB接続からBluetoothへ、またはその逆 | 左右の95パーセンタイルが接続方式で変わるか |
| 公式のリセットを行った | 基準より下がったか、瞬間最大が残るか |
| スティックの補正を行った | 補正後も5%以上か、12%以上か |
- 手を離した状態で3回の測定を行い、各回の左・右の95パーセンタイル、平均、瞬間最大を並べて書きます。
- 変える条件を表から1つ選び、変える前の測定値を控えてから条件を変えます。
- 条件を変えたあとも、同じ手順で3回測ります。
- 3回の95パーセンタイルを基準と並べて比べます。
- リセットや補正のあとに測り直す場合は、前の記録と分けて残します。
測定記録の書き方
3回の測定は、表に1行ずつ書き込むと比べやすくなります。左右の差は、大きい方から小さい方を引いて書きます。測定サンプル数が60件未満の回は、判定の欄に「判定なし」と書きます。
表の値は、同じ日のうちに測った結果を並べます。日をまたいだ比較は、接続や電池の状態が変わっている可能性があるため、別の表に書きます。
補正やリセットの効果は、前後の3回の95パーセンタイルを比べて読みます。5%未満に下がれば注意の区分から外れたと読め、5%以上のまま残る場合は、次の判断に進みます。
| 回 | 左 95パーセンタイル | 右 95パーセンタイル | 左右の差 | 瞬間最大(大きい方) | 測定サンプル数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1回目 | |||||
| 2回目 | |||||
| 3回目 |
結果別の次の行動
判定の区分は、左右それぞれの95パーセンタイルで分けています。瞬間最大は、接触や一時的な揺れでも大きくなるため、95パーセンタイルと分けて読みます。
「注意」や「問題あり」が1回だけ出たときは、その回の値で決めず、3回の測定が同じ側で続くかを見ます。左右どちらか一方だけが続くなら、その側を次の確認の対象にします。
ブラウザの測定では注意にならないのに、ゲームの中だけ動く場合は、ゲーム側の設定が原因の可能性があります。調整は、元の値を控えてから少しずつ変えます。調整の手順は、次の記事の「ゲーム内設定の調整」で扱います。
| 結果の状態 | 意味 | 次の行動 |
|---|---|---|
| コントローラー未接続、または左右の軸が足りない | 左右の軸を取得できず、判定の対象外 | 接続と認識を先に直し、最初の5分の手順へ戻る |
| 測定サンプルが60件未満、または測定が中断された | 判定に必要な数がそろっていない | タブを切り替えず、表示のまま最初から測り直す |
| 瞬間最大だけが大きい | 95パーセンタイルは5%未満のまま | 接触や揺れを疑い、同じ条件で測り直して続くかを見る |
| 95パーセンタイルが5%以上(12%以上は問題あり) | 手を離した状態でも中心入力が続けて残っている | USBとBluetoothで比べ、公式の補正・リセットを行って測り直す |
| ブラウザでは基準内で、ゲームの中だけ動く | ブラウザ上の中心入力は小さい | ゲーム側のデッドゾーン、感度、操作の割り当てを確認する |
よくある間違い
次の4つは、判定を読み違えたり、確認を繰り返したりする原因になります。いずれも、測定値の意味を取り違えることから始まります。
- 平均、95パーセンタイル、瞬間最大を同じ意味の数字として読む。判定に使うのは左右それぞれの95パーセンタイルで、瞬間最大は再確認の注意として扱います。
- 測定中にスティックを触ったり、コントローラーを持ち上げたりする。3秒間の値に操作の影響が入り、ずれの判断が変わってしまいます。
- 補正を誤ったまま、初期化の方法を知らずに放置する。Switchでは、Yボタン(初期設定にもどす)で初期状態に戻してから、やり直せます。
- ゲームのデッドゾーンだけを大きくして、中心入力のずれを測らない。症状が目立ちにくくなることはありますが、ずれそのものはドリフトテストで確かめます。
修理・問い合わせの前に記録すること
公式の補正とリセットを行っても改善しない場合は、修理の相談に進みます。相談の前に次の情報をそろえると、同じ症状を再現の手順として伝えやすくなります。
測定値は、判定名だけでなく、左右の95パーセンタイルと瞬間最大の数字を書きます。補正の前後で数字が並んでいると、変化を相手に伝えやすくなります。
機種名と接続方法は、同じ症状が有線と無線の両方で出るかを判断する材料になります。左右の数字は、片側だけの症状か、両側の症状かを分けるために必要です。
- 機種名(DualSense、Joy-Con、Proコントローラーなど)と、接続方法(USB、Bluetooth)。
- 症状が出るスティック(左・右)と、ゲームの中だけか、ブラウザでも出るか。
- 測定日時と、左右それぞれの95パーセンタイル、平均、瞬間最大、測定サンプル数。
- 行った公式の手順(リセット、補正)と、その前後で値がどう変わったか。
- ゲーム名と、動いたときの操作(視点、移動、メニュー)。ゲーム名は、同じゲームで症状が続くかを確かめるための記録です。
- 購入時期と、保証書や購入履歴で確認できる保証期間。
参考資料
- PlayStation:DualSense ワイヤレスコントローラーに問題が発生した場合の解決方法(確認日:2026年10月13日)
- 任天堂:【Switch 2 / Switch】スティックの補正方法を知りたい。(確認日:2026年10月13日)
- 任天堂:【Switch 2 / Switch】スティックを触っていないのに、勝手にキャラクターや画面が動いてしまいます。(確認日:2026年10月13日)
- Apple:ワイヤレスゲームコントローラをApple製のデバイスに接続する(確認日:2026年10月13日)
- Apple:XboxのワイヤレスゲームコントローラをApple製デバイスに接続する(確認日:2026年10月13日)
- Apple:PlayStationのワイヤレスゲームコントローラをApple製デバイスに接続する(確認日:2026年10月13日)
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