ダブルクリックテストの使い方と結果の見方
ダブルクリックテストは、1回押したつもりのボタンが2回分の入力として届いていないかを確認するテストです。選んだボタンを押した時刻の差を数え、80ms未満で続いた入力を異常候補として記録します。1回押したのにファイルやリンクが2回開く症状の再現性を見るために使います。30回のクリックで29個の間隔ができ、その中から短い再入力を探します。
2回の入力がブラウザへ届いていても、アプリによっては2回の操作として扱われることがあります。その扱いは、OSのダブルクリック間隔と、アプリ側の処理の両方で決まります。このテストはブラウザが受け取った入力だけを見るため、候補が0回なのにアプリで2回開く場合は、アプリ側の設定を先に確認してください。候補が出たときは、短い間隔の入力が2つブラウザへ届いていたことを示します。
このテストとチャタリングチェックは、同じ30回のクリック間隔測定を使い、判定の基準も同じです。違いは確かめる症状にあります。ダブルクリックテストは1回の操作が2回扱いになる症状を、チャタリングチェックはスイッチの接点の振動による症状を、それぞれ確かめる入口として使います。判定保留は、80〜150msの間隔が全体の20%以上ある場合に出ます。
正しく測るための手順
- 症状が出るボタンを1つ選びます。左と右を切り替えると測定はリセットされ、それまでの回数は消えるため、途中で変えないようにします。中央ボタンも選べます。
- 1秒に2〜3回のペースで、毎回指を離しながら30回クリックします。連打で押すと、速すぎる操作として判定が保留されることがあります。画面の「最新の間隔」の表示を見ながら、ペースが大きく乱れていないか確かめてください。「最新の間隔」は、直前のクリックとの差を示します。
- 30回に届いたら結果を読み、「リセット」を押して、同じボタンを同じペースで2〜3回測り直します。毎回の結果を書き留めると、候補の回数が増えるのか、一度だけなのかを区別できます。
- 候補が続く場合は、USBポートや接続先を1つだけ変えて測ります。変えた条件は「条件を変えて再測定・比較」で選べます。直近3回の結果はこのブラウザだけに保存され、送信されないため、比較欄で前回との差を確認できます。
- 4回目を記録すると、最も古い1件が消えます。比較欄の文章は、前回との回数の違いを「多い」「少ない」「同じ」で示します。比較したい測定は直近3回の中で行い、比較欄の文章と「結果の要約をコピー」で得た要約を控えてから、次の測定に進みます。
よくある質問
左ボタンと右ボタンは同時に測れますか?
測れません。測定するボタンは1つだけ選び、切り替えるとテストはリセットされます。左右それぞれを30回ずつ別の測定として記録し、比較欄では同じボタン同士の結果を比べます。中央ボタンを選んだ場合も、同じ30回の測定と判定基準で読みます。ボタンが違う記録どうしは、比較できない旨が表示されます。左右の症状を分けて確かめるときは、同じUSBポートと同じ接続方法のまま、片側ずつ測ってください。
ダブルクリックの速度を変えれば、1回のクリックで2回開く症状は直りますか?
直るかどうかは、アプリがどの間隔を2回の操作とみなすかによります。ダブルクリックの速度は、2回の正常なクリックをまとめて1つの操作として扱う時間を決める設定です。マウスが出す入力の数は変わらないため、設定を変えたら変更前と同じ手順で30回測り、候補数が変わったかを確かめてください。速度を変えた後の数字だけで判断せず、元の設定に戻した測定とも並べてください。
候補が0回なのに、アプリでは2回開くのはなぜですか?
候補が0回の場合、その30回では80ms未満の再入力が記録されなかったという意味です。アプリ側の処理や、マウス用ソフトのマクロ・連射の設定が関係している可能性があります。テストの候補数は、アプリの設定を変えても変わらないことがあります。アプリの設定画面とマウス用ソフトの設定を順に確認し、変えた内容は1つずつ記録してください。